2023年12月2日

この本を読んだ。

暗い色調の絵と画面は少し見づらくて、絵本としての完成度はどうかなと思うところもあった。ちょうど鉛筆書きのものが光に反射して見づらくなることがあるように、暗い部分が浮き出てしまうのだ。おそらくあえてそういう仕上げにしたのだろうが……。

しかし、個人的にはこの絵本が好きだ。“欠点”など気にならなくなるほどのものが二つあるからだ。

一つはマーブリングを取り上げていること。

↓メインブログの方で書いたことがあるので、親しみがあるのだ。

buchicat.hatenablog.com

途中には美麗なマーブルペーパーも挟み込まれている。あとがきによると、作者の末沢さんはトルコでマーブリング(トルコでは「エブル」と呼ばれている)を学んだことがあるという。実のところ、この絵本はマーブリングを描きたかったのでは?と思わせるところがある。もちろんマーブリング(エブル)を通して、トルコという国、イスラームの文化、国際都市イスタンブルを描いていることは確かだけど。

もう一つは、プライベートなことなので、ここで明かすことはしない。親しみがわくという点ではこちらも同じだけれど。