2024年2月28日

図書館に行ったら新着の棚に、市立病院誌みたいなのが入っていた。広報誌の類ではなく症例みたいなのが載った医誌だ。昔こういうの読むの好きだったので、何気なく借りてみたところ……なかなかすごい症例が載っていた。Lipschutz潰瘍という、多くは性交渉歴のない若い女性に見られる病変だ。外陰部に腫れや痛みを生ずる。明確な診断基準がないため、性感染症や、外陰ヘルペス、Behchet病などを除外してはじめて診断に至ることが多いという。珍しいから症例としてまとめられたのだろうが、カラー写真で初期病変の所見と治癒後の所見が載っていて、なかなかのインパクト。自分の外陰部の写真がこんな形で本に載ることになろうとは、たぶん患者本人も思ってもみなかった事態だろう。