四年生読み聞かせ。
大型絵本使用。科学絵本で大型化されているのはあまりないので貴重なものだ。
6月4日は虫歯予防デー。この日は過ぎてしまったが、歯科検診もあったことだろうし、歯の大切さを教えてくれる良本なので選んでみた。
もう4年生なので読んだことあるだろうなーと思って聞いてみたら、意外にも知らんかったという子が多い。
各ページの最後が、
〜とおもいませんか?
〜どうなるのでしょう?
どうして〜でしょう?
という疑問形が多いので、
「〜だからそう思わなーい!」とか
「〜になるー!」とか
「〜だからー!」とか
子供たちから声が飛んできた。反応が多いとやっぱり楽しいものだ。4年生だから自分なりにしっかり答えを考えて言ってくる。
疑問形のほかにも、
だから〜にならないためにはーー
〜だったらーー
とか、次のページへ持たせる言葉もある。じゃあどうなのか、どうなるんだろうって期待を高める効果も素晴らしい。
虫歯のメカニズム、歯の大切さとかなると、どうしても説教くさくなりがちだが、最終ページ、は は は は は の連続攻撃で、みんな大受け。それでもしっかり自分の歯の本数を意識する効果があるから、本当にすごい。かこさとしすごい。
最初だるいな〜って顔してそっぽ向いてた子も、最後は絵本にしっかり顔を向けて興味深そうに聞いてくれていた。
子供たちの様子で、なぜこれが集団への読み聞かせに向くのか、よく理解できた。子供たちの反応から学ぶことはまだまだ多い。
いつも参考にするガイドブックには三年生向けとあったが、四年生でもじゅうぶん使えることがわかった。「さん(酸)」が歯を溶かすというところなど、これから学ぶこととつながるところもある。
この絵本は私が子供の頃からあって、定番すぎる定番と思っていたが、今は読まれる機会が少なくなっているのかもしれない。若い読み手さんには、絵が古くさいと敬遠されがちかもしれないが、集団への読み聞かせにこれほど向いている絵本もないので、ぜひ読んでみてほしい。