図書館に行ったらあくたれラルフの新刊が入っていた。
『あくたれラルフ』は、いつも参考にしてる読み聞かせガイドブックに載っていて、たまに学校で読むことがある。
しかしこの本は先生には好かれないのではないかとちょっとひやひやする。ラルフのあくたれぶりがけっこうすごいし、絵も“個性的”だからだ。
別のガイドやリスト(たとえば『読み聞かせABC(改訂版)- 東京都立図書館』)にもあるが、これまで私以外に学校で読んでる人を見たことがない。
どんな悪タレだって愛し愛される存在である。
読んでるとこんなメッセージが伝わってくるけど、如何せんラルフの悪ッぷりがなかなか強烈だ。
この「あくたれラルフ」シリーズは1作目をのぞき、こみやゆうが翻訳を手がけている。
彼が翻訳した1冊『せかい いち おいしいスープ』は文句なしの鉄板本。中・高学年を対象に、学校での読み聞かせでよく使っている。
今回ラルフの新刊を手に取ったことで、こみやゆうのことを調べていたら、なんと北御門二郎の孫だということを知った。
ご実家は、下記ブログの「注」で触れた子どもの本の店 竹とんぼを営んでおられる。
『小さき者たちの戦争』が、『あくたれラルフ』を通じてこみやゆうとつながっていくのに、面白い縁を感じてしまった。