2023年10月16日

特別支援学級読み聞かせ。

二冊とも大型絵本を利用。

少人数なので前に集まってもらう形もできるはずだが、前回の様子を見ると、どうやら自席で聞きたい子が多いようだ。移動しなくても見やすいよう大型絵本を選んでみた。

今回は急遽の代打ではなくあらかじめ担当することが決まっていたので、前回の反省を踏まえて本選び。ストーリー性のあるものより、シンプルに楽しめるものを用意した。

教室に入るとまだまだ揃わない子が多い。

来てる子も「週始めの朝イチでボーっとしてます」と先生がおっしゃっていたが、無理もない。

ぼちぼち揃ったところでスタート。

まずは『サンドイッチ サンドイッチ』から。

とにかく反応がいい。最初のパンのところから興味津々。自分は何を挟みたいとか、バターが見えなくなっちゃった〜とか、挟みすぎ〜とか、おいしそう!とか声が上がる。私の方もいちいちそれに応えながら、ゆっくりページをめくっていった。

先生が私もこの絵本持ってるんですよ〜って言ってたのが面白かった。ぜひぜひまた子供たちに読んであげてほしい。

 

おいしいサンドイッチ食べた後、ちょっと時間がすぎたら何が出てくるかな〜?

と前振り後、『みんなうんち』を読み始める。

こちらも反応は上々。いろんなにおい、のところで、におい違うのー?と声が上がったので、違うんだよ〜動物園行って嗅いできてごらん、と応えてみた。

 

終わった後、子供たちの一人が短かった〜と言ってくれたのが何よりだ。短く感じてくれる方がいい。前回は仏頂面で聞いてた女の子が、楽しそうなやわらかな表情になっていたのも良かった。

読んでる私の方は意外と時間とってしまったなと。家で練習中は、いや〜これすぐ終わってまうどーしよ。と若干不安だったが、子供たちの反応を見ながら読むものだということがよくわかった。普段は中・高学年に入ることが多いので反応も少なめ。こんなに反応が大きいとこちらも楽しくなってくる。

先生は大型絵本は見やすくていいみたいですね、とおっしゃっていたのでまた入る機会があったら大型を選んでみようと思う。

 

読み聞かせは朝イチに入ることが多いので、気持ちよくスタートを切れる本を選びましょうと言われるが、いい具合に教室をあっためることができたかなと。まあその後の教室の様子は、私たちボランティアにはわからないことだけど……。

なのでたとえ、中・高学年に入る時も、戦争ものとか災害とかいじめとか重いテーマのものは選ばないようにしている。考えさせるものは、朝からなかなかしんどいと思うからだ。先生からのフォローも必要になってくるし。

 

ボランティアのグループLINEで話題になっていたのが、週末に校長先生が読み聞かせをしてくれた絵本が、時間切れか何かで結末までいかなかったので、その続きをこの読み聞かせの時間に読んであげた方がいいかということ。校長先生は続きは図書室に来て読んでねと言い残してらしたようなので、これは図書室に誘うという意図があったのではという意見が出ていた。私は担当外だし学校の諸々の事情を知らない外部ボランティアでもあるので、意見は出さなかったが、校長先生も酷なことをするなあと思った。絵本を途中で止めるなんていけずに過ぎる。そういうのやりたかったらブックトークの方がいい。たとえ図書室に誘う意図があったとしてもだ。今回は1年生だったので特に。本に興味がある子は黙ってても図書室に行くし、普段行かない子を誘うには設定ハードルが高すぎる。だいたい図書室には一冊きりしかないし、どこにその本があるか聞ける子も限られるだろう。